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金融緩和はハイパーインフレを招くか?

以前読んだ本で残しておいたメモの中から面白い物を見つけた。
BRICsの2000年から2007年の急成長の理由について以下のような事が書いてあった。
・この時期、米国は歴史的な低金利政策に舵を切り、金融緩和を継続した。
・その流れを受けて、先進国はどこも、ものすごい金融緩和を遂行していった。
・米国などから大量のお金が世界中に流れていき、そのチャンスに乗じた途上国や新興国が急成長を遂げた。
・その大金融緩和政策で、市場にお金があふれ、バブル経済が発生し、そのバブルが崩壊して、米国ではリーマンショックが起こった。

では、リーマンショック後の先進国は金融政策をどうしたのか?
日本は遅れたが、FRB、欧州中央銀行、イングランド銀行はマネーの量を大幅に増やしたのだそうだ。
つまり、それまでも続けていた金融緩和をさらに続けたという事だ。

それでは、金融緩和によって何が起きたかというとバブルは発生したが、ハイパーインフレは起きていない。
それに第一次大戦後のオーストリアの例(「量的金融緩和とインフレ期待」参照)や戦後まもなくの日本の例を見ても、ハイパーインフレが起きてもそれを鎮める事もできそうだ。

リーマンショック後に先進国が金融緩和を続ける中、日本はマネーの量をほとんど増やさなかった。その結果、2009年のGDP下げ幅はリーマンショック震源地である米国すら上回ったという(欧州と比較しても日本のGDP下げ幅は大きかった)。

金融緩和は危ないという見方もあるが、2000年以降先進各国が金融緩和してもハイパーインフレが起きていない事、リーマンショック後に量的金融緩和を行った各国経済が行わなかった日本経済より立ち直りが早かった事などを考えると、日本の経済的な立ち直りがはっきりとするまでは金融緩和を続けていくべきなのだろう。


参考:伊藤元重「どうなる世界経済 入門国際経済学」
   若田部昌澄「もうダマされないための経済学講義」
   Wikipedia「日本の経済史#戦後混乱期
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