FC2ブログ

記事一覧

非正規雇用の増加は小泉政権と竹中平蔵さんの責任は間違い

1990年頃に読んだ(文章自体は70、もしくは80年代に書かれたもののようだ)堺屋太一さんの本に終身雇用、年功賃金を含む日本型雇用慣行はいずれ崩壊するだろうという事が書かれていた。
日本の経営者は温情的で、従業員を簡単に解雇をせず、日本型雇用慣行は日本の伝統に基づくものだと当時は言われていたようなので、この考えに対する批判として書かれたものなのであろう。

これに対して、堺屋さんは以下のように反論する。
---以下僕が記憶している内容
戦前の日本は欧米諸国と比較しても簡単に解雇が行われており、日本型雇用慣行が定着したのは高度成長期が始まった後なのだ。
従って、日本型雇用慣行は高度成長の産物に過ぎない。
団塊の世代の人口が増える将来、年功序列制度の下では高給を受け取る従業員が増えるので、ベースアップを全くしなくても人件費は高くなる。
結果として、成長率が下がり日本型雇用慣行は崩壊する。
---以上

今考えると、堺屋さんの予想は歪な形で的中したように思える。
堺屋さんが崩壊すると予想していた終身雇用は崩壊せず、その代わりに不況期には新卒採用を控え、新卒で正社員になれなかった者は非正規社員になるという形で人件費の調整が行われるようになったのだ。

もし、非正規社員という差別された階級をなくそうとするのなら、以下の2つしかないと僕は考えている。
・日本経済をもう一度高度成長させる。
・正社員の解雇を容易化し、正社員は解雇される代わりに非正規で働いている人にも正社員として働けるチャンスを与える。

前者の高度成長が難しいのであれば、後者を選択する他ない。
それもできないのであれば、非正規雇用が増えるのは仕方がないと思うのだが、どうしても小泉政権と竹中平蔵さんの責任にしたい人が今でも多いようだ。

竹中正治さんはご自身のブログの中で、この事を批判している。
・派遣社員数は非正規雇用全体の6%でしかない。
・非正規雇用比率の上昇は1990年代から始まっている。
など。

たしかに非正規雇用全体に占める派遣社員数の割合が小さいのであれば、派遣雇用規制緩和で大幅に非正規雇用が増えるとは考えにくいし、90年代から非正規雇用比率が増加している事も考えれば、小泉政権の責任ではないであろう。

そもそも、こうやって小泉政権を批判している人というのはどういう人なのであろうか?
自身も非正規雇用で働いていて生活が貧しく、うっぷんを晴らすために批判をしているのであれば気持ちだけは分かるが、中には自身は正社員として働いているのに小泉政権批判をしている人もいるのではないか?
少なくともマスコミで正社員として働いている人達はそうであろう。
自身の身分は正社員という立場で守られていながら、非正規雇用が小泉政権で増えたという批判をするのは欺瞞なのではないか、僕はそう思っている(「マスコミの偽善(正社員とそれ以外の従業員との待遇格差)」も参照していただけると嬉しい)。

参照:「いまだに横行する「非正規雇用の増加は、小泉政権&竹中平蔵大臣のせい」というトンデモ論
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア

以下で更新していく予定です
~2019/9/28 毎日19:00
2019/9/29~ 毎週火曜日、金曜日、他随時

応援して下さる方、以下をクリックしてください(^^)


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキング

プロフィール

shizuokanochappa

Author:shizuokanochappa
Yahooブログから引越してきました。
たぶん、新自由主義者です。
よろしくお願いいたします。