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政府による選択と集中はやるべきではない

原田泰さんと飯田泰之さんが「政府による選択と集中はやるべきではない」と同じ事を言っている。
もし、社会のニーズを正確に知る事ができるのであれば、特定の商品やサービスだけに選択、集中して市場に提供する事ができる。
この事が非常に難しいというのが、お二人の考えの前提にあるようだ。

たしかに、社会のニーズを正確に知る事ができる経営者がいたら、それだけでその企業は安泰であるだろう。
社会のニーズは分からない事が当たり前であり、手探りで見つけていくしか方法はないのだ。
そうなのであれば、重要な産業を国家が選択し、その生産に国を挙げて集中するような戦後の傾斜生産方式のような方法は採るべきではないであろう(傾斜生産方式では、石炭と鉄鋼に集中するというのが国策だったようである)。

「政府には選択と集中ができないのだから民間がそれをしなければならないということだ。民間には正しく選択すれば利益が得られ、失敗すれば損失を負うというメカニズムがある。政府にはそれがない。」というのが原田さんの説明だ。
民間であればニーズを誤り、売れない商品を大量に作ってしまうと損失を負ってしまうし、最悪の場合は倒産という事になる。
そういう市場のメカニズムの中で民間はビジネスをしているので、売れない商品は生産を減少、もしくは止めてしまうだろう。
最悪それができずに企業が倒産した場合もニーズのない商品は作られなくなるので、どちらにしてもニーズがある商品だけが残る。
ニーズがあるものだけが作られるのは、このような市場のメカニズムがあるからだというのが原田さんの主張なのだと思う。

飯田さんは「マクロレベルで特定の活動を選択し、資源を集中投下するという政策方針は、経済・社会の多様性を低下させる。経済活動に限らず、上からのコントロールは本来ならば活躍できたかもしれない様々な試みを摘み取る危険性をはらんでいる。」と説明している。
戦後の日本で有名なのは自動車のホンダの例であろう。
日本政府は日本の自動車会社が多すぎると判断、ホンダの四輪車への進出を認めたがらなかったそうだ。
この時ホンダが政府の意向に従っていたら今日のホンダは生まれていない

現在の日本政府が選択と集中という事をやろうとしている話は聞かない。
ただし、供給をコントロールしようとはしている。
典型的なのが獣医師とコメだ。
獣医師については獣医師は余っているとして、長い間獣医学部の新設を認めてこなかった(当ブログ「加計学園と大学の数」、「加計問題にこだわった野党とマスコミの愚かさ」参照)。
コメについては、米価が安くならないように減反をして生産量をコントロール、高い米価を消費者に押し付けている(当ブログ「農作物に対する国民の負担」参照)。

このように国家が供給をコントロールするのは愚かな行為であると思う。
何のニーズがどれぐらいあるのかなど誰にも分かりようがないのだから、国が生産計画などを起てるべきではない
市場に任せるべきである。

参考:原田泰「若者を見殺しにする日本経済」
    飯田泰之「政府による「集中と選択」はこんなにも不合理だ
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