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イタリアの地域格差と日本

30年近く前になるがイタリアでは南北の格差が大きいという話を聞いた事がある。
経済的に豊かな北部と貧しい南部に分かれているという話だったと記憶しているが、20年以上経ってもこの状況は変わっていないようである。
30年近く前に南北格差の話を書いていたのは大前研一さんで、北で集めた税金を南に分配していて、その事が南の発展を逆に阻んでいるという話だった。

2014年に書かれた本の中で南北格差の話を八代尚宏さんがしていて、ヨーロッパの中でも国内の生産性や失業率の地域間格差がもっとも大きな国の一つがイタリアだと書いている。
南部では北部に比べて失業率がはるかに高く、所得水準も北部の6割程度しかないのだという。
そして、この原因が失業給付等社会政策が充実している事、このため豊かな北部で働こうという意欲を南部の人から削いでいる事にあるのだと八代さんは説明している。
結果として状況は30年前と変わらず、相変わらず北部地域が南部地域を財政面で支えている状況なのだそうだ。

この事は日本の事を考える場合にも参考にできると思う。
以前のブログ(「格差是正は終身雇用、年金よりも生活保護で」)で生活保護の必要性を主張した。
貧困層を救済する必要があると考えて、そう考えたのだが、給付額が多すぎる事のないように注意する必要があるのだろう
(あわせて、終身雇用を廃止、より多くの人にチャンスのある社会にしなければいけないとも思う)。

もう一つ思うのが、中央集権体制から地域分権国家への転身の必要性だ。
これも以前のブログ(「ロッキード事件以外の田中角栄の罪」)で書いたが、「国土の均衡ある発展」は失敗だったと思う。
北部で稼いだ金を南部に配ってもイタリア南部が豊かにならなかったのと同じで、日本の地方も発展できていない。

より豊かな地方に労働者が移動するインセンティブを持つと同時に、各地方が発展するための努力を自主的にするようになるために地方分権が必要だと僕は思う(「ふるさと納税に関する自治体の頑張り?」あたりも読んでいただけると嬉しい)。

参考:八代尚宏「反グローバリズムの克服」
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